よくあるQ&A
ホーム > よくあるQ&A

【LIM成形に関する問い合わせ】

LSRを使った製品は何がありますか?

スマートフォン携帯のバッテリカバーの防水パッキン、コネクタ(USB、microSD)の防水パッキンに使用されています。 また、自動車関連でEV自動車の防水コネクタにも使用されています。

自動車関連、その他弱電関連でシリコーンの使用は出来ない事がありますが、対応策はありますか?

シロキサンによる接点不良の原因とされており使用に制限があります。2次加硫の工程では、シリコーン成分内に残留してしまう低分子量シロキサンを高温で長時間加熱処理することにより、揮発させシリコーン成分の中から除去をする事が可能です。
また、材料メーカーより、低シロキサングレードも販売されており、2次加硫しなくて良い材料もあります。

シロキサンとはどういうものですか?

シロキサンとは、ケイ素(Si)と酸素(O)が交互に結合してポリマーが形成された状態のことをいい、シロキサン結合と呼ばれるシリコーンの主骨格となっています。炭素結合(C-C)の結合エネルギーが356kJ/molであるのに対し、シロキサン結合(Si-O)は444kJ/molと大きく、非常に安定しているのが特長です。また、シロキサン結合は結合角が広く、らせん構造をしており、これらの分子構造がシリコーンの特長を生み出しています。

コンプレッション成形との差異

LIM成形は、可塑成形同様射出成型の金型を製作する為、コンプレッション成形の金型に対し高価になります。但し、コンプレッション成形の寸法精度は安定しませんが、LIM成形では寸法公差0.05レベルで成形が可能です。LSRは、流動性が良く薄肉成形も可能になります。

LSRの硬度は?

当社で取り扱っているLSR硬度は、10度~80度になります。(メーカー限定)

異種材の接着成形はどの様にされていますか?

一次側(異種材 PP、ABS、PC、PA、PPS、SUS304、AL、Cu、真鍮)に当社独自の表面改質処理(特許出願中)を行い、一次側をLIM成形金型に挿入しインサート成形で接着させます。

接着確認する場合、成形後の確認が必要になりますが、予算があり安価に確認する事は可能ですか?

当社に試作用の金型が有り、一次側の材料を頂ければ、試作費用のみで成形試作が行えます。

液状シリコーン一体成形のメリットは何ですか?

①Oリング・パッキン等の組立作業が解消され工数削減に繋がります。
②シール部の構造に自由度が広がり、従来のOリング・パッキンでは出来ない防水構造が可能になります。
③熱可塑性エラストマーより薄肉成形性・永久圧縮歪耐熱.耐寒性.耐薬品性 等性能が優れます。

薄肉成形が可能と聞いていますがどれぐらいまで可能でしょうか?

LSRは、5/1000ミクロンの隙間があれば理論的には流れています。よって、超薄肉にも可能です。実績として0.1mmの薄肉成形が試作実績としてあります。

ゴム独特のベタベタ感を何とかしたいです。

シリコーンゴムへのコーティングすることで解決します。コーティングで得られる摺動感で、作業性の向上、高耐久が得られ、埃等の付着も少なくなります。

シリコーンゴムの安全性について

シリコーンゴムの多くは、食品衛生法に基づく厚生省告示第85号に適合しているため、食器・調理器具等へは安全に使用することが可能です。また、当社の提案シリコーン材料は、FDAを取得しており、より安全性が高いと思われます。

FDAとは

食品医薬品局の略称です。アメリカでの規格になります。食品や医薬品、さらに化粧品医療機器、動物薬、玩具など、消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行うアメリカ合衆国の政府機関です。

LSRは医療用の材料はありますか?

医療グレードとして入手可能ですが、海外での生産材料となります。LSRでは、医療グレードが少なく当社の入手できるメーカーのみになります。また、医療グレードに関しては、使用される内容情報が必要になるケースもあります。

ページトップへ戻る